「在職中も復職を目指しました」の投稿で、復職にむけて、リワークを行った旨の記述をしました。「リワーク」という言葉は、多くの皆さんがなじみがないと思いますので、説明させていただきます。
リワークは簡単に言うと、病気休職している人たちが復職するための訓練です。病気休職をしている人たちは、長く休んでいる場合が多く、すぐに仕事をしようとしても、仕事のリズムになれずに、復職がうまくいかず、再度、休職になる場合が多いようです。リワークは、休職者を復職にむけて馴らす訓練をおこないます。
・リワークを行っている機関
各県の障害者職業センタ等
・訓練期間
数か月の場合が多いと思われる。
・訓練内容
座学および実務訓練等
リワークを行っている機関
私が訓練を受けたのは、私が住んでいる県の障害者職業センタでした。障害者職業センタは公共の施設ですので、訓練は無料でした。私が住んでいる県には、他にも、病院が主催しているリワークがあり、そちらは、参加していないのでわかりませんが、病院なので、有料の訓練なのではと思います。他県についても、各県の障害者職業センタで行われる場合が多いと思われますが、私が住んでいる県のように、他の施設での訓練もあると思います。
訓練期間
私は、病気休暇から復職を目指したときと、病気休職から復職を目指したときと、2度、リワークを受けましたが、どちらも、2~3か月の訓練期間だったと思います。私が通っていた、訓練所は、月曜日~金曜日まで実施しており、月、火、木、金は9時30分~15時まで、水曜は、9時30分~12時までだったと思います。(12時~13時までは食事休憩です)。上記のように月曜~金曜まで訓練はありましたが、すべての日時に参加しないといけないわけではなく、病状や、受けたい内容によって、参加する曜日を決めれました。
訓練内容
1)座学
1.訓練所の先生による講義
病気休職者は、病状によりさまざまなことが気になっており、思考がマイナスになている場合が多いです。そのマイナスの思考を修正するための講義が中心です。例えば、自分が挨拶をしたのに、相手の方が挨拶をしなかった場、精神の病の方は、「相手の方が自分が嫌いだから挨拶をしなかったのでは」と思ってしまう場合が多いと思いのです。そうではなくて、「相手の方は、たまたま、考え事をしていた等で、挨拶をしなかっただけ」というふうに考え方をかえるための講義です。
2.訓練性が集まってのディスカッション
何らかの局面で、病気休職者がマイナスに陥りそうになったとき、どのように対応するか、参加しているメンバで意見を出し合います。また、実際の場面を想定して、マイナスの思考にならないように、ロールプレイングを行います。
2)実務訓練
1.簡単な仕分け作業等
郵便物を住所ごとに、仕分けていく作業を行いまました。また、書かれている指示書に従い、記載品物を、記載されている個数分、仕分けていく作業も行いました。私が行った作業は、この2つだったと思います。どちらも簡単な作業ではありますが、何かの作業をする訓練になります。
2.パソコンでの作業
ひとつは、文面を転写する作業です。こちらは簡単です。もうひとつは、書かれている指示書に従い、計算したり数値を入力したりする作業です。簿記に近い作業なのだったと思います。こちらは、まあまあ難しかったりはしました。他にもパソコンの作業はあったと思いますが、全部はおぼえてないです。
3)自習
座学おより実務訓練は人数制限があるので、座学おより実務訓練に参加できない方は自習になります。自習は、精神の病気への対応の本を読んでいる方とかが多かったと思いますが、私は、せっかく多くの時間があるので、資格の勉強をして、いくつかの資格をとりました。
「リワークを行っている機関」、「訓練期間」、「訓練内容」の説明は以上です。
私は、病気休暇から復職を目指したとき、病気休職から復職を目指したとき、いずれも、復職に失敗しました。私の場合は、そうですが、統計によると、リワークを受けない場合に比べて、リワークを受けた場合のほうが、復職に成功する確率が高くなるようです。なので、病気休職者が復職を目指す場合は、可能であれば、リワークを受けることが望ましいと思います。
私の場合は、主治医の先生、産業医の先生が、リワークの対応をしてくださいました。小さな会社の場合は、産業医の先生はいないため、産業医の先生がリワークの対応をしてくださることはあまりないと思います。なので、リワークについては、主治医の先生に相談をしたらと思います。
コメント